pampahumide’s diary

ぼうっとしてる時に思うこと

うちら分断され続けてる.....

自分の町だけだろうか?

 

ある日突然、棚の商品がごっそりなくなる。すれ違う人が、それを山のように買いためて運んでいく姿を見て、商店に来てみるともう何もない。慌てて他の店にも行くけれど時遅く、あと5日もすれば、家族がこれなしでやっていかなくてはいけないと思い知る。

 

ある時はトイレットペーパー、それは不可欠だというのはわからないでもない。でもたとえそれがラップでも、同じくらいのインパクトをわたしたちの日常に投げかける。落ち着いて考えれば排便後の手立てはたくさんあるのに、あの町この町と探し歩いた人は少なくないはずだ。私自身トイレットペーパー6個入りを三つ抱えて、ヨロヨロと歩いていくお年寄りの背中を見て、言うに言えない複雑な感情を味わった。それは同情だけでは決してない。

 

3・11から私たちの世界は分断されたままだ。地震はしかたない。でもいまだに原発は方向が見えず、何より長いこと騙されてきたのは明白だし、ことが大きすぎて責任は持って行きどころが見えない。

 

買い物はほんの例だ。あれからずっといろいろな岸に立っている気がする。被災者とまだ被災していないもの。氷河期を食らったものとそうでないもの。男と女。マジョリティとマイノリティ。

勝ち組負け組とか自己責任とかそういう言葉に蝕まれ尽くしたままだと思う。陰謀論を笑うのは簡単だけれど、それだけこの世界が薄氷の上にあると感じている人がいるということだと思う。

 

若い人はかわいそうよね、という老人がたくさんいるけれど、そこで終わっちゃいけないんだと思うんだよ。自分に何ができるのかわからなくても、この異和感は大切にしたいと思う。

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